印鑑には様々な種類が存在し、用途によって使い分けることをご存知でしょうか。大きく分けると、個人(日常生活)で使用するもの、そして会社(社会生活)で使用するものの2つがあります。個人では、実印、銀行印、認印。会社では会社印、角印、社判といったそれぞれのシーンにおいて、重要な役割を果たす印鑑が必要となります。
また、サイズに関しては好みもありますが、用途や持ち主の性別によって、最適なサイズがございます。
住民登録している役所に印鑑登録をした時点で法律的な効力を持つようになります。市区町村役場から印鑑証明書がとれる印のことを実印と呼びます。
- 公正証書の作成・金銭(その他)貸借証書・契約書
- 不動産取引
- 遺産相続
- 法人の発起人となる時
- 官公庁での諸手続・恩給・供託
- マイカーの購入
- 保険金や補償金の受領
など様々な目的で使用する、とても重要な印鑑です。
- 印影が不鮮明で照合が困難なもの。
- ゴム印をはじめ、その他印影の変形しやすいもの。
- 合成樹脂製といった熱、薬品などの影響で変化しやすいもの。
- 既製品など同一原版によって機械的に大量生産されたもの。
男性はフルネームで18mmか16.5mm。姓のみの場合は15mmか13.5mmがおすすめです。
女性はフルネームで16.5mmか15mm。姓のみまたは名前のみの場合15mmか13.5mmがおすすめです。
金融機関と取引する際に必要となるのが、銀行印です。口座開設時に登録した銀行印は、その後も銀行取引(預金など)を行うために必要となる、いわば「鍵」のようなもの。
実印が人物を表すものだとしたら、銀行印は財産を守るための印鑑です。実印に次いで、重要な役割を担う印鑑ですので、実印ほどではなくとも、偽造を困難にする印影が求められます。主に金融機関での預貯金口座の開設およびその引き出しに必要です。
日本の紙幣には、表裏にそれぞれ印影が印刷されていることをご存知でしょうか?
紙幣の表には15mmの印影が、裏には13.5mmの印影がそれぞれ印刷されているため、お金の取引に使用する銀行印には15mmか13.5mmを選ばれるのが一般的です。
- 彫刻はお金を寝かせる、安定させるという縁起担ぎで横彫がおすすめです。
- 複数の口座を開設する、または開設している方は1本の印鑑ではなく、金融機関や口座ごとに違う印鑑を使用した方が安全です。そうすることで、万が一の時にリスクを最小限に抑えることができます。
会社では書類の確認や、伝票・領収書の発行、給料の受領などに使用し、家庭では宅配便や郵便物の受け取りに使用する認印。日常生活の中で、最も使用する機会が多く、なじみ深い印鑑だと思います。
認印に使用する印材は、性別に関係なく12mmか10.5mmが一般的です。
会社で使用する場合は、12mmがベストでしょう。複数名の押印が必要な回覧書類など、上司より部下の印影が大きいとバランスが取れません。新入社員で、周りが上の立場の人ばかり、という場合は10.5mmがおすすめです。逆に部下より小さな認印を使用されているという方は、部下が増えた、または役職がついた機会に、12mmに買い替えてみてはいかがでしょうか。
印相体
印鑑の中心から八方へ末広がる書体で最も運気の良い書体です。別名を吉相体とも言います。現代文字とはやや形状が異なる場合も多いですが可読性が低く、偽造しにくいのが特長です。男女共に実印におすすめです。
篆書体
日本銀行発行の紙幣に捺されている印鑑の書体です。お札の表の印鑑は15mm、裏の印鑑は13.5mmで印刷されております。そのため男性の銀行印には15mm、女性の銀行印には13.5mmのサイズがおすすめです。
隷書体
他の書体に比べ横に長く、波打つような運筆が特長で、日本の紙幣にも使われている私たちにもなじみ深い書体です。歴史の古い書体ですが可読性が高く、認印におすすめです。
楷書体
筆運びが明確な筆文字書体です。明快で厳格な雰囲気を持つ書体として、日常の中で多く使われています。規律を重んじる方の認印におすすめです。
行書体
とめ、はね、はらいがハッキリしており、優雅で上品な印象を与えます。装飾的な書体なので、男性・女性を問わずオシャレな方の認印に最適です。
古印体
日本で古くから使用されている印章用の書体です。可読性が非常に高く、認印では馴染みのある書体となっております。丸みをおびてかわいらしい字体のため、女性の認印などとして人気があります。